ザキンコのブログ

ザキンコの日記のはてなブログ版です。

パンツ履かせてツネミさん

ほとんどの人がタイトルが何のことか分からないと思うので説明します。
自分が1990年代に通っていた兵庫県加古川東高等学校の応援団が3年間ずっと入れていた掛け声で、自身の体験も伴って25年以上経った今でも強烈に頭に残っているフレーズです。
これは当時体育の教員で柔道担当だった常深進次郎先生が、柔道の授業ですべての男子生徒(*)に対して柔道着の下に下着を身に着けることを認めなかったことに抗議した掛け声です。柔道着への着替えも柔道場で吹きっ晒しの所で着替えさせられました。
先生は下着を身につけさせない理由を汗だくになるからと言っていましたが、替えの下着を用意させればいいだけなので合理性はありません。
柔道場は離れにあったため、前の授業が終わり次第急いで向かい、着替え、畳をひかなければなりませんでした。慌てていると下着などをバッグにしまい忘れることがあるのですが、そういった物は窓の外に放り出されました。自分も一度パンツを外に捨てられました。県立高校は防衛大学校でも軍隊でもないので、下着を外に捨て拾いに行かせるというような恥と罰を与える合理性はありません。
まあ、今思えば大学入学資格と内申点を人質に取ったハラスメントですね。
これについて異議申し立てをしたという話は、自分の通った3年間では聞きませんでしたし、自分もしませんでした。
当時、学ランで集団で大声をあげる応援団は好きではなかったけど、自分たちの世代でわずかでも抵抗していたのは彼らだったんだなと思い返しました。
常深進次郎先生は兵庫県の海洋体育館副館長、小野工業高校教頭、兵庫県立武道館長、北条高校校長を歴任されるなど大変活躍されたようです。
ちなみに加古川東高校はレイザーラモンHGの卒業校ということで有名になりました。
都立学校の地毛証明や、小学校で体操服の下の肌着禁止などはまさに児童生徒へのハラスメントで、日本の学校のヤバさをよく表していると思い、自分の高校時代はどうだったか書いておこうと思いました。

*女子生徒の授業には柔道がなくダンスだったと記憶しています。さすがに女子生徒にも強要していたら当時でも問題になったでしょう。